視線入力インタフェースの開発

- 当研究室で研究している視線入力は,特定の場所を見続けることで入力とする注視入力ではなく,画面の四隅のいずれかを一瞬見ることを入力とするものです. 注視点の特定がシビアな注視入力と違い,視線の移動方向(上下・左右)がわかればいいので,簡単に入力を判別することができます. 当初は眼電図を用いて眼球が動いた時の電位を測定することで視線の移動を計測していましたが,現在はwebカメラで撮影した画像を解析して視線の移動を計測しています. 非接触で簡単に入力を解析できる,非常に便利なシステムとなります.



脳波入力インタフェースの開発

- 本研究は,視覚刺激呈示による誘発脳波を用いたインタフェースの研究開発を目的としています. 一般的に,脳波入力インタフェースは点滅刺激により構成されたメニューから使用者に項目を注視させることにより選択させ,その時の誘発脳波を解析することにより選択された項目を推定する方法が取られます. これまで選択された項目を判別するまで,使用者には20秒近く点滅刺激注視を強いていました.本研究室において,点滅刺激と解析手法を再検討し2,3秒で判別するまでに至っております. 現在,選択肢を増やすことや判別するまでの時間短縮,装置の小型化などを目指して研究開発を行っています.



表面筋電図の伝播波解析による筋収縮メカニズムの解明

- 本研究は,筋収縮に関与する運動単位の機能的性質を解明することを目的として,多チャンネル表面筋電図から得られる伝播波を定量的,客観的に特定するアルゴリズムを研究開発しています.多チャンネル表面筋電図の新しい伝播波解析手法の提案やその有用性の検討および,各種筋収縮時の状態の変化を解析・検討を行うことでメカニズムの解明やリハビリテーション等への応用を目指しています.



顔面熱画像による自律神経活動の推定

- 本研究は,顔面皮膚温度を用いた自律神経活動を評価・推定するインタフェースの研究開発を目的としています. ヒトのさまざまな状態や状況における感情などの感性の状態を本人に伝達できれば,本人が自分の状態を自覚することにより健康被害やヒューマンエラーを低減することが可能です. ヒトの自律神経はさまざまな状態や状況により変化しますが,鼻部周辺の皮膚温度は,この変化を間接的に評価することができます. この性質を利用し,これまでよりも高精度で自動的に自律神経活動を評価する新しい手法とインタフェースを目指し研究開発を行っています.



効率的なバーチャルリアリティの実現

- 本研究は,マルチモーダルディスプレイや力覚様感覚の研究開発を行っています. ユーザに対し情報提示を行う場合において,短時間且つロバストに情報を認知させるためには,情報提示手法が効率的である必要です.バーチャルリアリティの分野において,複数の感覚に対し同時に情報提示し,感覚間に相互作用を生起させ,効率的に情報提示を行う方法があります.この方法を用いた視覚・力覚・触覚に対して情報提示を行えるマルチモーダルディスプレイを開発し,効率的な情報提示方法を検討中です.このほか,視覚情報や触覚情報呈示を行った際の体性感覚に及ぼす影響についても検討しています.



皮膚電位活動インタフェースの開発

- 本研究は,従来よりも簡易的に皮膚電位活動を計測可能なシステムの検討を行っています.緊張や興奮といった精神的な負担を感じると手掌部や足の裏などの部位で精神性発汗が現れ,これに伴い皮膚電位が変化します.現在,皮膚電位活動計測は腕全体を使って計測しています.精神性発汗を手掌部のみの電極により皮膚電位活動を計測できれば握るだけで評価可能なインタフェースとしての展開の可能性があります.



生体情報を用いた研究開発

- 本研究室では,上記以外にも生体情報を用いたさまざまな研究開発を行っています!



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